平成22年度琉球王朝祭り首里
古式行列/祝賀パレード/他
2010.11.3(文化の日)午後2時~ 龍潭通り他


恒例の古式行列を始め
さまざまな場所でいろいろな趣向を凝らした催しが行われ、好評を博しました

今年の写真ダイジェストは、古式行列にスポットをあててみました。


この古式行列は、琉球王朝時代、
毎年正月三日に「初行幸」とよばれる、近隣の三つの寺社(円覚寺、天王寺、天界寺)へ
琉球国王が参詣した時の行列の模様を再現したものです。


(上の行列図を参照。クリックすると、別画面で拡大します。
行列図拡大画面を表示しながら、実際の行列写真を比較すると興味が増します)

出発前、、王、王妃の首里城内における過程は、
当ホームページの左サイドメニューの「古式行列」のページ内の、
「写真で見る古式行列ダイジェスト」に紹介しているとおりです。

そのあと、王と王妃一行が城外へ出てからの実写画像を、
行列図とその説明書きと比較しながら進めていきましょう。


2010年古式行列、
国王一行が首里城の外へ出てからの巻。





園比屋武御嶽御嶽で。摂政、三司官、神女による安全祈願。
一番前の摂政(シッシー)は、琉球王府の最高位の官職。国相。




国王、后が歓会門を出て、園比屋武御嶽御嶽前から、守礼門へ歩を運ぶ。




国王を先導して、守礼門を出る摂政三司官。




守礼門を背景に、王と王妃。絵になるなあ。




国王、后は、毎年、公募で厳正に審査され、決まる。




行列出発時刻まで、随行士族たちの配置を確認するスタッフ。
片手に携帯、片手に配置表、肘からはハンドスピーカ。ほんとに、ご苦労さま。




いよいよ王様が、御轎(ウチュウ)に乗る瞬間。
後に、着付けの女性スタッフ。





王様のスタイルを整える時間帯。




出発準備完了なり!




王妃も装いを入念チェックします。




王妃も、スタート、OK!




とぅナマやさ!(いよいよ出発だ!) 首里杜館前。午後2時キッカリ!





以下、首里杜館前の出発場所における定点撮影。
行列の模様を逐一、実況解説します。


先ほどの国王御三寺参詣行列図を開いたまま、
以下の写真、キャプションを参照すると、比較参照できます。




古式行列の先頭者は、「国王御参詣行幸」の旗をもつ。
次の赤ハチマキ(冠)の士族が、諷仲門(ウテーナカジョウ)。
この人の、「スイティンガナシー」(首里の王様の)「ウトウイ ドーイ」(お通りです)
「イラニー イラニ ー」(控えなさい)の口上を合図にスタートする。
先頭仕官たちにつづく大きな傘は、赤御涼傘(アカウリャサン)。
中国風日傘だが、国王が行幸するときなどに装飾として使われた。




二騎の大きな旗は、大字旗。「金鼓」と記してある。




そのあとに続くのは、路地楽隊。
牛ぶら、馬ぶら、哨、ガタ、銅鑼、鼓など、珍しい楽器がつづく。
往時、そのサウンドの迫力は、百獣もひれ伏すと言われた。




次の2騎の旗は「虎旗」。
持ち手の赤ハチマキ(冠)は「里之子」(サトヌシ)という士族の位を表す。





高いU字型武具は鉄又(サンマタ)、その後は鶏毛箒、毛槍。




黄色のハチマキ(冠)は、「親雲上」(ペーチン)という士族の位を表す。




中央の摂政(シッシー)のハチマキは、赤地五色浮織冠。




次が三司官(王府の行政最高責任者、宰相)で、親方の位の人。
ハチマキの色は、紫。





こちらは黄御涼傘(チールウリャサン)




国王を乗せた御轎(ウチュウ)。
担ぎ手は、御轎夫(ウチュウブ)と呼ばれる。
ハチマキは青、子(シー)という位階の無位士族。
左右のジャンボサイズの団扇のようなものは、ミサーナーという。
王に当る日射しを遮ったり、
目に触れさせたくないものがあるとこれで隠したりしたという。
当然、王の行列の演出も兼ねていたと思われる。





今年の国王は、かなりのイケメン。髭も付け髭にみえず、堂に入っています。




黄冠の後の高い棒飾りは、丸いのが小換毛扇、ハタキのようなのが蠅払。




おっと、黄冠・親雲上(ペーチン)の衣装が緩みました、
沿道のスタッフがレスキューします。





王妃の御轎(ウチュウ)の通過です。
本来、この「初行幸」には王妃は加わっていなかったのですが
古式行列を盛り上げるため、特別出演。
やっぱり、王、后の両方がいた方が映えますよね。





イケメン王にお似合いのチュラカーギたおやか王妃です。




赤いのは、ウビーブルというカゴ。お弁当が入っていそうです。




こちらは、雨ワクというカゴ。途中で雨に降られたら一大事なので、
この中に雨具を用意していた。





随行人の方々。ウチリグニンジュといいます。
その後に見える水色の旗は、「弁ヶ嶽御参拝行列」のノボリ。





「弁ヶ嶽御参拝行列」のノボリの後に続く、高級神女(ノロ)。
「クェーナ」という神歌(オモロ)を詠いながら進みます。





この黒いカゴには、王国の神女組織の最高位・聞得大君が乗ります。




聞得大君のカゴの後ろには、女官と随行人(ウチリグニンジュ)の
長い、長い列が続き、聞得大君=チフィジンガナシの権威を示す。





数百メートルにおよぶ古式行列の最後尾。




以下、別な場所における古式行列の模様を少々。




路地楽楽器その1、馬ぶらという名の長いラッパ。



その2哨(ガク)。哨吶(ツォナ)ともいいます。



その3、銅鑼(ドラ)。



その4、鼓。



御物上(ウェームンウサギ)。大事なものを捧げもつ係です。
カメラ目線で応えてくれました。

さて、中身は?琴のようにも見えますが…



三司官のお一人。威厳あり。



こちらは男性の御物上(ウェームンウサギ)。



鶏毛箒(トゥヰハニウノーヰ)の係。




随行して行列をスムーズに進めるスタッフ。
首里振興会関係者以外に、首里全域の自治会関係者が大量動員されている。
この方は、石嶺の北翔会会長の永山さん。




首里支所手前の交番前を通過中。鳥堀のゴールは近い。



笑みをたやさぬ王妃。
担ぎ手の御轎夫(ウチュウブ)のニーセーター
とは対照的。




首里城正殿背後にある国王以外男子禁制の御内原の女官が
古式行列を厳かに締めくくります。






祝賀パレード、旗頭、抜粋。



赤田ミルク(弥勒)、カリーをつける大役を終えてホッと…



県立首里高校ダンス部。前身の県立一中から数えて創立130年、
さらに前身の王朝時代の国学から数えて210年、スゴイ!




崎山ハイツ自治会小学生旗。
旗字は、「四海兄弟」




勇壮な太極拳パフォーマンス。




末吉町の獅子舞。




金城町の旗頭。旗字は、「雄飛」。




平良町旗頭。旗字は、「平魂」。




当蔵町の旗頭、旗字は「中山第一」




崎山町の旗頭、旗字は「魁」(さきがけ)




城東ハイツの旗頭、旗字は「夢風」。
を、バックに力強い空手演武のパフォーマンス。




鳥堀町子供旗、旗字は「飛翔」




パレード後は各町旗頭演舞(ガーエー)が待っている。嵐の前の静けさ。
首里中学校グラウンド。





鳥堀町子供旗頭。超ミニミニ。




ナイター照明に映える旗頭合戦。




首里伝統工芸物産フェアー

(首里公民館大ホール)



首里公民館では首里伝統工芸物産展を開催。



人間国宝の名匠たちの手になる首里伝来の工芸品が並ぶ。即売もあり。




一方こちらは、首里高の染織デザイン科生徒たちによる斬新なコレクション。




紅型製品小物即売会。




古都の伝統工芸を生み出した機織り機の実演も開催。




王朝以来の紙づくり文化の紹介も。




王朝古来の酒造り文化を今に伝える。




沖縄の創作語と琉球テクスチャーを融合させた新しいアート・グッズも。




琉球漆器の至芸も紹介。




守礼の邦・琉球を世に知らしめた守礼門の歴史写真展も開催。
あわせて今は亡き、復元が待たれるペア坊門・中山門も紹介。




守礼門、中山門の解説に見入る来場者。