00デジタルブック_古式2010
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古式行列の先頭者は、「国王御参詣行幸」の旗をもつ。次の赤ハチマキ(冠)の士族が、諷仲門(ウテーナカジョウ)。この人の、「スイティンガナシー」(首里の王様の)「ウトウイ ドーイ」(お通りです)「イラニー イラニ ー」(控えなさい)の口上を合図にスタートする。先頭仕官たちにつづく大きな傘は、赤御涼傘(アカウリャサン)。中国風日傘だが、国王が行幸するときなどに装飾として使われた。続く二騎の大きな旗は、大字旗。「金鼓」と記してある。そのあとに続くのは、路地楽隊。牛ぶら、馬ぶら、哨、ガタ、銅鑼、鼓など、珍しい楽器がつづく。往時、そのサウンドの迫力は、百獣もひれ伏すと言われた。高いU字型武具は鉄又(サンマタ)、その後は鶏毛箒、毛槍。中央の摂政(シッシー)のハチマキは、赤地五色浮織冠。次の2騎の旗は「虎旗」。持ち手の赤ハチマキ(冠)は「里之子」(サトヌシ)という士族の位を表す。黄色のハチマキ(冠)は、「親雲上」(ペーチン)という士族の位を表す。次が三司官(王府の行政最高責任者、宰相)で、親方の位の人。ハチマキの色は、紫。

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