ごあいさつ
首里振興会
理事長 玉那覇 美佐子
「ハイタイ グスーヨー チュウ ウガナビラ」
平素は、首里振興会の事業にご支援・ご協力を賜り、誠にありがとうございます。
令和2年2月から、全国的に猛威を振るった「新型コロナウイルス」は、令和4年度も猛威を振るい、8月の感染第7波では、1日の新規感染者が6,180人と過去最多を記録しました。
首里振興会の令和4年度の事業も、ほとんど中止となる中、「第57回琉球王朝祭り首里」は、古式行列のみ首里城内で規模を縮小し、有観客で実施して動画配信しました。令和5年度は、新型コロナ感染症が、5月からインフルエンザ並みとなったことや、マスクの着用も個人の判断にゆだねられることから、万全を期して事業を展開してまいります。
首里振興会では、4月の「鯉のぼり祭り」を始めに、6月の「退任・退職・新任歓送迎会」、7月の「資金造成ゴルフ大会」、「ちびっ子相撲大会」を中止せざるを得ませんでした。さらに9月「語やびら島くとぅば大会」、10月の「琉球王朝祭り式典・祝賀会」も感染症が収まらず中止としました。
このような状況から、事務局機能を縮小し経費節減に努めるとともに、運営資金造成の為の寄付依頼を行った結果、多くの方から寄付が寄せられました。衷心より厚く御礼申し上げます。
11月3日の「琉球王朝祭り首里」は、平成30年の大雨と令和元年の「首里城の火災による焼失」と2年連続で中止しましたが、着付や統制などの伝統の継承の必要性から、那覇市及び沖縄美ら島財団、首里城祭実行委員会の協力を得まして、従来の規模を縮小し、「古式行列」のみを行列20名に絞って、首里城正殿跡から守礼門まで実施しました。行列の様子は、写真入りの報告書としてまとめました。
また、12月の囲碁大会、1月から2月の「第11期首里大学」も中止と致しました。
ご承知の通り首里振興会は、那覇市、沖縄美ら島財団、首里地区自治会からの補助金、助成金、分担金、さらには一般企業団体、個人からの寄付金、年会費等を事業活動の財源として運用させていただいております。これまでの新型コロナウイルス対策により経済状況が厳しい中、皆様方のご支援、ご協力に対して、心より感謝申し上げます。
本年度は、心機一転、那覇市の三大祭りの一つとしての「琉球王朝祭り首里」を主要事業として、新しい目線での首里の観光文化振興事業に取り組んでいきたいと思っております。
結びになりますが、皆様方の益々のご健勝、ご繁栄を祈念申し上げ、ごあいさつとさせていただきます。
「イッペー、ニフェーデービル」
令和3年5月22日
令和5〜6年度 首里振興会運営委員(敬称略、順不同)
- 理事長
- 玉那覇 美佐子
- 副理事長
- 小橋川 共順(総務企画部担当)/林 稔彌(財務部・事業推進部担当)/嘉陽田 詮(文化部・旗頭獅子舞部担当)/兼次 政福(青少年婦人部担当)
- 参 与
- 首里自治会長連絡協議会副会長 末吉 ヒサ子(青少年婦人部副部長)
- 理事/運営委員
- 理事・総務企画部部長 新里 史子/理事・総務企画部副部長 佐和田 健治/総務企画部副部長 上原 敦子/理事・財務部長 與那覇 正直/財務部副部長 又吉 宗孝/財務部副部長 島袋 元/理事・文化部部長 西浜 完治/理事・文化部副部長 桑江 良勝/理事・文化部副部長 新崎 彰/文化部副部長 外間 寛/文化部副部長 嘉手川 こうた/理事・青少年婦人部部長 秋元 克則/青少年婦人部副部長 川口 千賀子/青少年婦人部副部長 知名 幸一/理事・事業推進部部長 前田 暁寛/事業推進部副部長 小橋川 共樹/理事・旗頭獅子舞部部長 宮城 修/旗頭獅子舞部副部長 島袋 正則/旗頭獅子舞部副部長 佐藤 和子
- 顧 問
- 那覇市長 知念 覚
- 相談役
- 那覇市役所首里支所支所長 濱川 毅
- 監 事
- 寒川自治会会長 知念 博/石嶺ひより自治会会長 謝名堂 聡/税理士 與那覇 瞳
- 事務局
- 事務局長 泉 健司/事務員 潮平 廣文
事業予定PDFはコチラ
首里振興会に至るまでの歩み
当会は、首里地区の全文化活動を
総括的に発展させ、内外との交流を深めるため
新たな組織として、発足しました。
当会は、首里地区の全文化活動を
総括的に発展させ、内外との交流を深めるため
新たな組織として、発足しました。
2007(平成19)年4月に発足した首里振興会は、その前身である「首里文化祭実行委員会」の長い実績を受け継いだ首里全体を代表する唯一の民間団体です。
まず、沖縄県の本土復帰のはるか以前の昭和35年(1960年)に開催した「教育まつり」は、「児童生徒の学事奨励と若い世代の励起」を狙いとして地区内の有志によって始められた文化活動で、「首里奨学母の会」等各分野の住民が中心としてなって盛り上げられました。
その年の11月に、教育まつり実施準備協議会が城西小で開催され、会長に西平守由、副会長に稲嶺盛武、総務部長に又吉盛弘、行事執行部長に大山盛幸の各氏が決定しました。
琉球大学10周年並びに首里高校80周年記念行事としてのその「教育まつり」に、1200ドルの予算がついたと、記録に見えます。まつりの内容は以下の通りでした。
- ●旗行列
- 12月2日
- ●提灯行列
- 12月8日
- ●記念式典と余興
- 12月9日(金)
- ●花火大会龍潭池畔
- ●角力大会
- 12月10日 (土)
当時は、首里の各自治体がトラックの荷台を装飾してパレードを行い、審査員が点数を付けて順位を競ったといいます。
その後、この「教育まつり」は、昭和43年に名称を首里文化祭と改称し、昭和53年(1978年)に古式行列が復活され、毎年11月の文化の日を中心とする一連のお祭りが催されてきました。
一方、復元なった首里城を管理する首里城公園管理事務所でも、「首里城祭」を毎年開催し、沖縄を訪れる観光客の好評を得ております。
また首里地区住民の有志によって「綾門大通り綱引き」が古式に従った形で復元され、「首里城下に蝶を翔ばそう会」、「わがまちは花と緑と思いやり:首里園芸祭り」など、城下町首里の文化的な活動が年々盛んになってきました。
そこで、旧「首里文化祭実行委員会」では、首里地区の文化活動を総括的に発展させ、県内外のお力添えを大きく受け入れるためにも、体制を改める必要ありとして平成19年(2007年)、「首里振興会」と改称しました。